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禅寺の釈迦如来像秋彼岸
坐禅会で訪れた山寺の禅寺に参りますと、お釈迦様がお悟りを開いたお姿を現わした釈迦如来像が鎮座ましましておりました。
山寺やツクツクボウシは鳴き急ぎ
少し山に入ったところに建立された山寺にお参りした時、季節柄、ツクツクボウシが短い秋を逃すまいと鳴き急いでおりました。
秋涼し心静かに坐禅組む
秋の涼しい過ごしやすい時候は、坐禅を組むことにも適しているかと思います。暑さ寒さを気にせず、集中できるかと思います。
積読の本が増えたり秋彼岸
秋のお彼岸頃に、般若心経の新たな提唱本を買いましたが、読むスピードが遅く、「積読」の本が机の上にまた増えました。
いつの間にツクツクボウシが天下取り
夏の暑い時期は、油蝉の天下でしたが、立秋を過ぎる頃からか、ツクツクボウシがいつの間にか、天下を取ったようであります。
秋立つや机の上に俳句本
秋は、私にとって俳句の材料が満載の季節です。立秋を過ぎたころ、以前読んでいた、俳句の入門書を再び机の上に置いたのでした。
積読の本が増えたる盆休み
お盆休みに、最近出版された、般若心経の提唱本を購入しました。が、しかし、「積読」の本が一冊増えてしまっただけでした。
鯊釣りや少年達は我忘れ
鯊(ハゼ)釣りは、秋の風物詩です。鯊釣りの少年達は、我を忘れ釣っております。美味しい魚ですので、食べるのも楽しみです。
青ベラに赤ベラと言う瀬戸の海
瀬戸内海では、青い体色のベラを「青ベラ」、赤い体色のベラを「赤ベラ」と呼んで区別します。ベラとは、キューセンのことです。
鯊釣るや去年のふるせが目立ちたる
鯊(ハゼ)は、一年で寿命が尽きますが、たまに年を超え、大きくなる「ふるせ」も居ります。「ふるせ」が釣果の中で目立ちます。
ともかくも平和を祈る秋彼岸
世界情勢は、きな臭く、実際、戦争や紛争が絶えません。そんな中、ともかく世界平和をお祈りしたいのであります。
秋暑し日差しは依然鋭くて
立秋が過ぎ、暦では秋になりましても、日差しは鋭くて、真夏と変わらず、相変わらずの猛暑が続き、我慢の日々が続きます。
法師蝉子供時代を思い出し
法師蝉とは、ツクツクボウシのことでありますが、その特徴的な鳴き声から、小学生だった頃のことをしみじみ思い出します。
秋暑し五分進めた腕時計
私は、五分間、腕時計の針をわざと進め、「五分前行動」、「絶対、遅刻しない」というようなことをしていた時期があります。
法然院小さな秋の気配かな
京都の東山の山麓に、法然院があります。実に趣のあるお寺で、拝観した際、小さな秋の訪れを感じ、感慨に耽った想い出があります。
ひぐらしは折れた心に染み込んで
秋のひぐらしの特徴的なしみじみとした鳴き声は、挫折し、感傷的になっている心にしみじみと染み込んでくるのでありました。
辻々のお地蔵様や秋暑し
私の住んでいる町には、辻々にお地蔵様が祀られている地区もあります。そんなお地蔵様に手を合わせ、一礼をするのであります。
カナカナや子供の頃を想い出し
カナカナとは、ひぐらしのことであります。その「カナカナカナ・・・」という特徴的な鳴き声に、子供時代を想い出します。
今ここが目的地なり夜長かな
大森曹玄老師という、臨済宗の禅僧の方の書かれた書物を読んでおりますと、坐禅の目的地は、「今、ここ」と書いてあります。
秋の宵一足飛びにお浄土へ
浄土真宗では、阿弥陀如来から信心を頂いたその刹那に、お浄土に一足飛びに往生することが約束され、救われると説かれます。