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雨近しツバメは低く飛びにけり
4月になり、ツバメが到来しました。雨が近い天気の日には、餌の虫も低いところを飛びますので、ツバメは低いところを飛んでおります。
たんぽぽの花の黄色の明るさや
たんぽぽの花は概ね明るい黄色いです。太陽に向かって、その明るい黄色い花を精一杯咲かせます。とてもとても明るい黄色です。
踏まれてもあゝたんぽぽは花咲かす
たんぽぽは、コンクリートやアスファルトのわずかな隙間でも逞しく育ち、人々に踏まれても枯れもせず、なお黄色い明るい花を咲かせます。
半袖の腕の白さやツバメ飛ぶ
4月にツバメが到来してきました。数は少ないですが、暖かな陽気で、半袖を着た方もおられまして、ツバメと半袖に春本番を感じました。
見上げれば飛行機雲や山笑う
春にしては珍しく、雲一つない快晴の空に一筋の飛行機雲がありました。その飛行機雲のそばでは、山々が新緑の季節を迎えていました。
新しき靴履き歩く春の朝
気分を一新して、新しい靴を買い、ある春の朝から真新しい靴を履き始めたのですが、きもちは爽やかで実に気分の良いものでした。
世の中の暗き中にも梅は咲く
色々と、何かと暗い世の中ですが、梅は季節を忘れずに咲きます。なお、梅は、道元禅師が愛した花でもあります。梅の花には暖かみを感じます。
希望持て励ましている梅の花
これから春になり、新年度、新生活が始まるという春浅い時期に、梅の花がまるで新年度の新生活を、励ましてくれているように咲句のであります。
精一杯忘れずに咲く雪柳
早春に、雪柳が季節の到来を忘れずに、小さな白い可憐な花を精一杯咲かせる様子に感動です。細い枝々に、白い小さな花を散りばめ、実に綺麗です。
様々な思いの中に桜散る
桜が咲いて、散っていく季節は、入学、卒業、就職の季節でもあります。色々と思いが深い季節に桜は咲いて散っていきます。
灌仏会一切衆生と祝うべし
灌仏会は、お釈迦様がお生まれになったことを祝う行事です。全ての生きとし生けるもの、一切衆生でお祝いしたいものです。
桜咲く出会いと別れ繰り返し
桜の咲く時期は、毎年、入学・卒業・就職等、人と人との新たな出会いと別れの季節です。毎年その時期に桜は咲きます。
山寺や善男善女の灌仏会
山寺で、信心深い、いかにも善男善女といった方々が集まり、こじんまりとですが、灌仏会でお釈迦様のご誕生のお祝いをします。
寒明けや一切衆生に平等に
寒明けは、私を含め、全ての生きとし生けるものに平等に訪れます。春の到来は一切衆生に平等で、これから一切衆生の命が躍動します。
たんぽぽやワタ白くして今日も晴れ
たんぽぽは、暖かくなって春になると元気よく咲いてきます。晴れた春の時候に、たんぽぽのワタの白さが目立ちますし、似合います
枝先の蕾は春の兆しなり
寒い冬の間の、枯れたかのような細い枝先の蕾がだんだんと膨らんできて、まさしく春の到来を告げるかのようです。蕾が開くのが楽しみです。
たんぽぽのワタ風逃し雨に濡れ
たんぽぽのワタは、風で運ばれていくのを待っているのですが、風が吹かなかったのか、風に運ばれるのを逃してしまい、雨に濡れる様は哀れです。
すでにもう虫に食われし若葉かな
暖かくなり、植物達が一斉に若葉を芽吹き、若葉を拡げるのですが、ともすれば、早速、虫に食われてしまう若葉もあり、なんとも哀れです。
白梅やあの人からの便り来る
白梅が咲くころ、古くからのお付き合いのある方からの感慨深いお便りが来ました。白梅の季節がそういう気持ちにさせるのかも知れません。
枝先の花の重みや八重桜
八重桜の花は、重たそうです。実際、重たいと思います。枝先に、八重の花を沢山咲かせ、いかにも重たそうな八重桜の枝先です。