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半袖の腕の白さの梅雨寒や
梅雨の時分は、「梅雨寒」と言われように、肌寒い日もあります。そんな中、衣替えしたばかりの半袖の腕の白さが目立ちます。
半袖の肌清々し夏来たる
衣替えした半袖の腕の白い肌が清々しい中、暑い夏の季節を迎えたのであります。白い腕の清々しさが印象的です。
堂々と咲いているのは紫陽花か
この季節には、紫陽花の大輪の花は、実に堂々と咲きます。そんな紫陽花を、ほれぼれと観て愛でるのであります。
半袖の腕の白さや梅雨の雨
まだ衣替えしたばかりの半袖から覗いている、まだ日焼けしていない白い腕に、梅雨の雨が痛々しく感じられます。
どのくらい咲いているのか百日紅
百日紅は、その名のごとくに、長期間咲き続けます。暑い最中に、一体、どのくらい咲いているのかと関心します。
半袖の腕の白さや蛍飛ぶ
半袖に衣替えする頃は、蛍が飛び交う季節でもあります。半袖の腕は、まだ日焼けして居らず、白さが目立ちます。
紫陽花や一雨ごとに花開く
紫陽花は、梅雨の時分に次々と花を咲かせます。まるで、一雨ごとに一つずつ花を咲かせているかの様です。
梅雨寒や半袖の肌痛々し
梅雨の時分は、「梅雨寒」と言われるように、肌寒く感じます。そんな中、半袖の白い腕が痛々しく感じられます。
万緑の中や秘めたる想いあり
この季節は万緑で、そんな、全ての生き物が一番生命力に溢れるかのような季節に、秘めたる想いを持っているのであります。
新緑や朝日を浴びて清々し
この季節は、新緑が綺麗で清々しいですが、新緑の清々しさが、朝日を浴びることに拠ってなお一層、清々しく感じるのであります。
五月晴れ今日も続けり深呼吸
五月晴れの良く晴れた日が続き、思わず、深呼吸して五月晴れの綺麗な空気、爽やかな空気を体内に取り込むのであります。
半袖の腕の白さや五月晴れ
衣替えして間もない、半袖のまだ日焼けしていない白い腕が、五月晴れの日光でその爽やかさが強調されるのであります。
いつまでも咲くかのごとく百日紅
百日紅は、その名のごとく、非常に長い間、咲き続けますが、いつまでも咲き続けるのでは、と錯覚いたします。
雨上がり大合唱のツバメの子
雨上がりにツバメの巣から、ツバメのヒナたちが、身を乗り出して、ピーピーと鳴いている様が、大合唱のようであります。
若竹や潔よきまで一直線
若竹は、良寛和尚が、その一直線に真っ直ぐ伸びる様を愛したように、潔くまで真っ直ぐ一直線に伸びます。
蝉しぐれ止まったままの腕時計
夏も最盛期を迎え、暑い中の連日の蝉しぐれですが、そんな中、止まったままの腕時計に何かと感傷的になります。
禅寺は山の中なり夏めいて
私が坐禅会で通っております禅寺は、山の中を少し入った所にあります。坂を登りますので、より一層夏めく感じがあります。
鯉のぼり大口開けて風強し
鯉のぼりが強い風に吹かれ、大口を空けている様子は、生命力に溢れ、まるで何かを飲み込もうとしているとさえ感じます。
夏終る壊れたままの掛け時計
夏が終わる頃は、何かと感傷的になります。そんな中、壊れたままの掛け時計などに哀愁を強く感じるのであります。
手術室覚悟決めたり夏終る
ある手術を受けた際に、不安や恐怖はあったのですが、手術室で覚悟を決めました。ちょうど、夏が終わる季節のことでありました。