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若竹やどれが一番高くなる
筍がニョキニョキ伸びまして、若竹となり、どんどんと高く伸びます。若竹同士で競争をしているように錯覚致します。どれが一番高くなるでしょうか。
制服の腕の白さの梅雨寒や
衣替えで、中学生・高校生達の制服も半袖となります。当然、まだまだ腕は日焼けしておりません。そこに梅雨寒の時候ですと、痛々しく感じます。
心地よく耳に残りし蝉の声
夏の蝉は、「やかましい」「暑苦しい」とお感じになる向きも居られますが、私にとっては、心地よく耳に残り、爽やかな印象を受けます。
半袖の白い腕にも玉の汗
私の住んでいる近所には、長く急な勾配の坂があります。そして、出かけると、半袖を着始めて間もない日焼けしていない腕にも玉の汗をかきます。
蝉の声聴きつつ坂を下る午後
蝉の声は、心地よく耳に響きます。そんな蝉の声を聴きつつ坂を下っておりますと、一種独特の爽やかさ、涼しさを感じるのであります。
新緑の中の社の静けさや
朝一番に、近所の神社に出かけ参拝し、しばし静かな時間を過ごしていた時期がありました。人も少なく、新緑の中、社は静かでありました。
見上げれば入道雲や坂登る
ふと、坂を登って歩いているときに見上げると大きな入道雲がもこもこと盛り上がっている光景が目に入りまして、圧倒されるようでした。
新緑の枝揺らしたる朝の鳥
新緑の季節ですから、葉が生い茂り、鳥の姿は見えませんが、確かに枝はガサガサと揺れるのです。そんな光景を見たある朝でした。
堂々と花咲したる紫陽花や
紫陽花の花は、私にとっては、「堂々と」という形容がぴったりです。梅雨の時期は、そんな紫陽花が沢山堂々と咲き誇ります。
梅雨寒や腕の白さの目立つ朝
中学生・高校生が半袖に衣替えしたばかりの制服で、朝、登校して行きます。梅雨寒の朝でしたので、日焼けしていない白い腕が目立つのです。
半袖の腕の白さや初夏の風
半袖に衣替えして、まだ日焼けしていない腕のい白さが目立ち、痛々しい程です。そんな中、初夏の風が白い腕に吹き付け、白さが目立ちます。
音もなく我包まるる五月雨
五月雨が音もなく降っております。そんな弱い雨でした。そんな中、私は独りで五月雨に傘を差さずに出かけておりました。周りの音も静かでした。
梅肉か酢味噌か迷う初ハモや
今年初めてのハモの落としを奮発して買いました。スーパーの方が、梅肉と酢味噌を添えてくれています。どちらが美味しいか迷うのであります。
坂道を登り終えれば夏の雲
坂道を登っているときは、下を向いて歩いておりましたが、坂道を登り終えてふと空を見上げると、大きな入道雲がそびえたっておりました。
雨上がり今年もセミの鳴き始め
いつの間にやら今年のセミが鳴き始めていることに気が付きました。折しも、梅雨の中休みの雨上がりのときに気づきました。
雨上がりいよいよ冴える紫陽花や
紫陽花の花は、雨を受けると一層、その鮮やかさが冴えるように感じられるのであります。梅雨の中休みの雨上がりの紫陽花は実に綺麗です。
紫陽花や一雨ごとに鮮やかに
雨が紫陽花をより一層鮮やかに咲かせているように錯覚致します。一雨ごとに、より鮮やかに紫陽花は咲き誇るのであります。
万緑の中や坂道登る朝
万緑は、一番植物が元気のある季節であります。そんな元気な植物達に囲まれて、坂道を登り切ったある朝でありました。
腕捲り肌の白さや五月晴れ
まだ衣替えしていないとき、暑さで腕まくりしておりました。当然、まだ日焼けしておりません。そんな中、天気は五月晴れなのでありました。
若竹やただただ真っ直ぐ伸びるのみ
若竹は、不器用なほど、ただただ真っ直ぐ伸びるのであります。枝分かれも当然しませんし、すごい速さでぐんぐん真っ直ぐ伸びます。